パソコンの選び方について

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アフターコロナに備えて

新型コロナウイルスの猛威は、未だに収束する気配がみえない。

仮に緊急事態宣言が解かれたとしても、外出自粛のムードはしばらく続くだろう。人との接触が感染のリスクを伴うという意識が、ここまで広まった以上、そう簡単に世の中の社会活動が元通りになるとは思えない。

たとえコロナが一度落ち着いたとしても、また再燃するかもしれないし、別のウイルスがでてくるかもしれない。

ワクチンが出来るまでは通常2年くらいは時間が必要といわれているので、しばらくは社会はコロナウイルスと、うまく対処していくしかない。

今回のコロナによって、経済活動に大ダメージを受けたことは、強烈に人々の印象に残ったはずである。であれば今後のリスクに備えてリモート化の動きは加速していくだろう。

すなわちオンラインで出来ることは、わざわざ職場にこなくても在宅で仕事ができる流れになる。これは決して一時的な動きではなく、恒常的な仕組みの変化の始まりだと思うのである(すでに始まっていたともいえるが、今回の件でかなり表面化されたように思う)。

でもこれは決してネガティブなことではなくて、働き方の多様化にもつながるし、好きな場所で生活できる暮らしにもつながる。そうすれば満員電車に乗らなくてもいいし、余計な飲み会にも参加しなくていい。

よし。自分もこの流れに乗り遅れないように、SlackだとかZoomやらTeamsやらを使いこなせるようにならねば!と意気込んだ矢先に‥

自分のパソコンが壊れた。

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全く動かない。

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しばらく呆然としたが、気を持ち直してタブレット(iPad)で作業をしてみた。でも・・・やっぱりダメだ。パソコンと比べていまいち作業がはかどらない。

ipadは動画やkindleを見たり音楽を編集したり、簡単な調べものをするには適しているが、仕事でメインの機器として使うにはあまり向いていない。

この記事もipadで書いているが、キーボードを使えば文字入力に関してはそれほどストレスは感じないが、ちょっとした編集作業がいちいち画面をタッチしなければいけないのが面倒くさい。

以前の記事でも書いたが、画面の大きさや操作性において、今のところパソコンに勝るデバイスはないのである。ワードやエクセルもパソコンでないと扱いにくい。ほとんどの職場でタブレットではなくてパソコンを使い続けているのは、やはりそのほうが効率がいいからである。

というわけでリモートワークは、パソコンが基点とならざるを得ないという現状をふまえ、あらためてパソコンを購入することにした。

今回はリモートワークを念頭において、どのようなパソコンがいいか、自分なりに考えて選んでみたので、その点を書き留めておきたい。

パソコンの選び方

中古品か新品か

まず中古か新品がいいか、という選択であるが、僕は新品から選ぶことにした。というのも今回中古品のパソコンを使っていて、Windowsが全く立ち上がらくなった、という災難にあったからである。

使用していたのは「FMVシリーズ」で10年位前の型落ちタイプ。その型にWindows10を無理矢理詰め込んだものを安く譲ってもらって使っていたのである。

CPUはインテルのCORE i5が内蔵されていたが、今思い返してみれば母体に相当負荷がかかっていたのだろう。常に本体から「ウィイ〜ン」という大きなモーター音が発生していた。

今まで使ったパソコンでWindowsが立ち上がらなくなったことなど初めてである。修理屋に持っていって調べてもらったがマザーボードが完全にいかれていて使いものにならない状態だった。

結局、そのパソコンを使用できた期間は約2年あまりである。安く使えたといえば使えたが、型落ちの中古品はいきなり使えなくなるというリスクと隣り合わせということを痛感した。

ちなみにハードディスクからデータをとりだすのにかかった費用は3万円である。これこそ本当に無駄な出費である。修理屋によれば、パソコンは5〜6年で買い替えを検討したほうがいいとのことだ。10年以上たつと、いきなり起動しなくなる、なんてことは充分あり得るそうだ。

もちろん全ての中古品がそうなるというわけではない。僕の場合は本体を酷使しすぎた使い方をしていたので、寿命があっという間にきてしまったのである。今回これに懲りたのでなるべく安全策をとることにした。

一度パソコンを買ったら5年位(少なくても3年以上)は使いたい。中古品で3年くらいの型落ちであれば充分現時点では使えるには使えるが、やはりなるべく故障のリスクは避けたい、ということで新品の中から選ぶことにした。

デスクトップかノートか

続いてデスクトップパソコンとノートパソコンどちらがいいか、という点である。

ざっくり言えばデスクトップパソコンのメリットは、価格が安く拡張性が高いという点であり、ノートパソコンのメリットは持ち運びができて扱いやすい、という点である。

逆にデメリットは、デスクトップは場所を動かしにくく、ノートは一般的に価格が高く拡張性が低い、ところである。

これは人それぞれということになると思うが、それなりにパソコンに詳しい人であれば、デスクトップパソコンは機能を追加していく楽しみ方があっていい。ただ特にそれほどこだわりもなく一般的な使い方をしたいのであれば、ノートパソコンであれば設定も簡単なのでそちらの方が便利だと思う。

それとノートパソコンは、時々気分を変えて外出先で使用することもできる。そんなことも想定して僕は今回はノートを選択することにした。

Macか Windowsか

あとMacかWindowsパソコン、どちらを選ぶかという選択肢もあるが、この点に関しては僕はMacを使ったことがないのでよくわからない。

自分はipadとiPhoneを使っているので、Appleのパソコンを使えば確かに相性はいいかもしれない。映像やデザイン、音楽をよく扱うのであればMacは優れていると言われている。それにスタイルも洗練されていて、Macbook Airなんて薄くてとてもカッコよく少し心惹かれる部分もある。

ただし普段ワードやエクセルのマイクロソフトのソフトを使うことが多く、今後は、Teamsやskypeなどのマイクロソフト製のオンラインシステムを使用する機会が多いと想定するならば、やはりWindowsパソコンのほうが安心なのである。

それにMac製品は全体的に価格が高い。今回は出費をなるべく抑えたいので比較的安価で購入できるWindowsを選択することにした。

スペックはどうするか

次にスペック面に注目していきたい。スペックで注意すべき点は次の3つと言われている。

①CPU

②メモリ

③ストレージ

CPU

①CPUは人間の頭脳にあたる部分で、当然ながら新しいほうが処理能力が早くて高価になる。インテルのCPUでいうと、現在主に市場に出回っているのは、古い順にCore i3、Core i5、Core i7、Core i9がある。

その他RyzenのCPUも売れているが、基準として分かりやすいのはインテルCPUである。どのCPUがいいかは、それぞれの作業用途によって違ってくる。ネットサーフィン、ワードエクセルの作業程度であればCore  i3でも特に問題はない。

ただし動画編集や3Dゲームを日常的にするならばCore  i7があったほうが安心である。そうでなければCore  i5で充分である。Core i3でも今は問題ないが、今後4K等の動画配信が普通になってくると、数年後は処理速度が遅く感じることがあるかもしれない。Core  i9は、ほとんどのユーザーにとってオーバースペックである。

メモリ

②メモリの容量はパソコンの作業スペースを表す。作業スペースが広ければ広いほど同時進行で複数の作業をこなせる。同時にいろんなアプリを立ち上げたり、動画を見ながら調べものをしたりするには、メモリが高いほうがサクサク動く。

ネットサーフィン、オフィス使用程度の用途であれば4ギガあれば、それほどストレスなく利用できる。しかし最近は8ギガ以上のメモリが推奨されているようである。というのも動画でのやりとりすることが多くなってきているからだ。

ちなみに動画編集等の作業は、16ギガあったほうが無難と言われている。それ以外の通常のビジネス用途であれば8ギガが一つの目安となるだろう。

ストレージ

③ストレージは、ファイルの保管庫である。容量が大きければ多くのファイルをパソコン内に保管できる。大きく分けてHDDSSDの2種類あるが、SSDのほうがHDDと比べて処理速度が速い。その分SSDのほうがHDDより倍近い値段になる。

これも用途によって、どれを選ぶか決まってくると思う。ちなみに僕はクラウドのストレージを使用しているので、パソコンに大きな容量を求めていない。今回の故障の際もほとんどのデータをクラウドに入れていたのでその分は実害はなかった。今後も基本的にパソコン本体にデータは保存しないつもりである。

最近のパソコンは最低でも256ギガくらいはついてくる。1テラ(=1000ギガ)のストレージなんてのも普通にある。やはり世間的には動画ファイルの容量を保存することが多くなっているからだろう。

僕は動画ファイルをほとんど作ったことがないのでわからないが、参考までに言っておくと音楽ファイルはそこそこ持っていてアルバムにして180枚くらい、曲数でいうとその10倍として1800曲位をデータ化している。それでも8ギガ程度である。なのでストレージの容量は最低限にして、速度の速いSSDを選択したい。

Officeを付属とするか

最後にマイクロソフトのOfficeについて言及しておきたい。パソコン購入時によくOfficeが付属で付いてくることがあるが、それだと付いてない場合より2万円程度値段が高くなってしまう。

これも考え方次第であるが、仕事でワードエクセルを使用することが多ければMicrosoft365(以前のOffice365Solo)というサブスクリプションサービスを利用するのもありだと思う。

付属品のOfficeであれば、いずれは買い替える必要がでてくる。その点サブスクリプションであれば、常に最新機能を使えるし、1テラのクラウドストレージやSkypeの無料通話等の特典もある。年に1万2千円程度費用はかかってしまうが、使いこなせば充分に元はとれると思う。

結果、選んだパソコンは?

ということで様々な諸条件を考慮した結果、僕が選んだのは、

Lenovo ideapad S540(15)

である。Core  i5、メモリ8ギガ、256SSD搭載、Officeなし。スペックに関しては申し分ない。画面がなるべく大きいものが欲しかったので、15インチディスプレイを選択した。各種レビューサイトを見ても、使い勝手の評価は上々である。

Lenovoの通販サイトで買えばクーポンが使えて約66,000円。かなり安いといえないだろうか。僕のイメージであるが、10年以上前であればそれなりのスペックを持つパソコンは少なくても15万円位はしていたように思う。

66,000円だとすれば、3年使ったとしても一ヶ月あたり1,800円程度の投資である。世界が広がる可能性を考えれば、とても安い買い物といえる。

もちろん僕はパソコンについては素人なので、以上述べた程度のことでしか判断できない。でもあまり細かい点にこだわるよりは、とにかく早めに使いこなすことが重要だと考えている。

しかしコロナの影響だろう。世界的にパソコンの需要が急激に上昇しているようである。通常は2、3週間の納期だが、4月9日に購入したところ、実際に自宅に届くのは5月22日頃になるとLenovoからメールがきた。しばらく待たなければならないが、それまで楽しみに待つことにしよう。

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