社会 作品 人間椅子の軌跡とその音楽(後編) 2020年12月31日 X JAPANとの対比 バンド活動において、ビジュアルというのは一つの大きな要素だ。別に顔やルックスで聴いているわけではないので、音楽さえよければ、それでいいという意見も分かる。しかし往々にして、ビジュアルがバンドのイメージに直結するのは間違いない。音楽が表現のメインであったとしても、アーティストという括りでみれば、ビ...
音楽 作品 人間椅子の軌跡とその音楽(前編) 2020年12月27日 イカ天と人間椅子 30年を超えるキャリア 1989年から1990年にかけて『三宅裕司のいかすバンド天国(以下イカ天)』という深夜番組があった。当時は、特に若者の間でバンドブームが席巻しており、このようなオーディション番組が注目を集めていたのである。 期間中、800組を超えるバンドが番組に出場したが、今もってプロとして活...
映画 作品 新型コロナウイルスと情報リテラシー(1) 2020年9月30日 映画コンテイジョン 新型コロナウイルスとコンテイジョン 「コンテイジョン」という映画が2011年に公開されている。この映画では、新種のウイルスが全世界に広がり、パンデミックを引き起こすというストーリーが描かれている。ウイルスの発生源がコウモリ由来だったり、香港から全世界に広がったりと、今現実に起きている新型コロナウイル...
映画 作品 グット・ウィル・ハンティングを語る 2020年8月29日 映画 グット・ウィル・ハンティング/旅立ち 少し古い映画だが「グット・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年公開)という作品がある。 主演は、マット・デイモン。いまやハリウッドを代表する俳優であるが、この映画の撮影当時はまだ20代の無名の役者だった。 デイモンは、この映画の出演を契機に、一気にスターダムへの階段を駆...
音楽 作品 ハンス・ジマー・ライブ・イン・プラハを語る 2020年5月31日 ハンス・ジマーと映画作品 最近、繰り返し見ているDVDの一つに「ハンス・ジマー・ライブ・イン・プラハ」がある。2016年にチェコのプラハで開催されたコンサートの内容を収めたものである。 ハンス・ジマーといえば、映画音楽作曲界の大御所である。何しろ今まで手掛けてきた作品群を見てみると、超有名な映画や演劇が目白押しなのであ...
言葉 作品 空耳アワー新旧傑作選 2020年4月5日 空耳アワーのお時間です タモリ倶楽部の名物コーナーの「空耳アワー」を知ったのは、僕が大学生の頃だった。 外国語の楽曲で、あたかも日本語のように聞こえる歌詞を、制作サイドでつけたイメージ映像と交えて紹介するというこのコーナー、開始されたのは1992年とのことだ。始まってからもう30年近く経っているのに、いまだに継続されて...
介護 作品 認知症を知る3つの作品 2020年3月31日 認知症の理解を深めるには ここのところ認知症をテーマにした記事を書いてきた。 前出の記事は、認知症ケアに関する視点や心構えについて書いたが、認知症そのものについて、詳しく述べているわけではない。 認知症について知るには、その現場に実際に関わらなくても理解することは可能である。もちろん、直接交流の機会をもてば、肌感覚で理...
文化 作品 蒼天航路を語る(文学の誕生・後編) 2020年3月5日 宴の舞台・開幕 三人の文才 陳林(陳林)、孔融(こうゆう)、曹植(そうしょく)。 この三人に共通しているのは、文才があるという点である。だが置かれている立場であったり、言葉に対する考え方などは全くと言っていいほど違っていた。 現代の文芸の世界でいうと、陳林は異端の作家、孔融は文壇の重鎮、曹植は無名の学生、といったところ...
文化 作品 蒼天航路を語る(文学の誕生・前編) 2020年3月1日 蒼天航路について 根強い人気作品 以前、このブログで蒼天航路について取り上げたことがある。蒼天航路の連載が終了してから、それなりの年数が経つが(2005年に終了)、今だに根強い人気を誇っているのがわかる。 というのも検索流入でこの記事を読んでくれる人がとても多いのだ。多いというかむしろPV(ページビュー)累計数では、か...
映画 作品 この世界の片隅にを語る 2020年1月26日 映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」 少し前に「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」という映画を観た。こうの史代の原作漫画の長編アニメーション映画で、もともとは2016年にミニシアター系の映画館を中心に封切られたものである。その後、累計動員数210万人を超える大ヒット作品となっているので、ご存知の方も多いと思...